サンエース株式会社 四国 tumugu工房


tumugu工房
工場概要
〒769-2602 香川県東かがわ市川東636-1
TEL:0879-25-5173   FAX:0879-24-0803
設立:2008年4月  従業員数 24名
建物面積:185坪    土地面積:553 坪
生産品目:ジャージー手袋
年間生産数:100,000双
出荷先:日本国内,韓国
香川県東かがわ市
人口:33,625人
東かがわ市の手袋づくりは、明治21年(1888)にメリヤス手袋を製造したことを始まりとしています。
終戦後、昭和20~30年代には高度経済成長の波に乗り、ついに世界一の産地であったアメリカ合衆国を抜き、東かがわ市が世界一の手袋の産地となります。
その後、いわいるバブル景気の崩壊による長期不況や気象温暖化に対処する新技術・新商品の開発に努め、一方ではグローバル化に対応した海外生産体制の確立を図り、新しい地場産業としての環境整備がなされています。
豊富な素材
主生地は、国内に紡績設備を持つ、深喜毛織㈱、大津毛織㈱の生地を使用しています。副素材についても、弊社上海工場よりカシミヤ混のインナーニットやファー素材、国内メーカーではよりすぐったリボンテープや羊革を調達しています。
これらの素材の保管についても、空調設備の整った部屋で管理し防虫・防カビ対策をしています。
素材へのこだわり
糸紡績から一貫して自社で生地製造を行う深喜毛織㈱については、一般的には手袋用として12ゲージ(織り目の詰み具合)を使用することが多いですが、弊社工房については14ゲージの別注にて素材を手配しています。ゲージを多くすることで、織り目が多く、目の細かい収縮性の優れた素材となり、フィット感や保温性、肌触り、強度なども向上します。
裁断の流れ
抜型の型数として、婦人:約20型、紳士:8型を使用しています。生地の伸びや手袋の特徴に合わせて使い分けをしています。
<流れ>
①手袋の丈に併せて荒立ち
②手袋の幅に併せて荒立ち
③本体型抜・親指型抜・指マチ裁断
裁断と抜型へのこだわり
弊社独自の2枚刃抜型を使用することで、指部分が従来品と比べて、指先ほど細くなり手の形により近い裁断を可能にしました。
また、様々な手の大きさのお客様にもフィットした手袋を体感して頂けるように紳士・婦人それぞれに幅広サイズに対して対応可能な抜き型を準備しています。
・Sサイズ(婦人19cm~20cm/紳士21cm~22cm)
・Mサイズ(婦人21cm~22cm/紳士23cm~24cm)
・Lサイズ(婦人23cm~24cm/紳士25cm~26cm)
・それぞれ各サイズで長指・短指
縫製
技術面については縫い代に対して縫いはずれをおこさないぎりぎりのところで縫製し、着用時に縫い代は手に当たる違和感を極限まで減らせた縫製を徹底させています。縫製工員ごとに、深縫い・浅縫いの癖に対して、同一品番であるにもかかわらずサイズ感が微妙に異なるものを防ぐ為、常に全ての縫製においてサイズ感の統一縫製ができるよう、技術指導の管理も徹底させています。
技術の継承
縫製技術は一朝一夕で取得できるものではありません。また、地域全体でもベテラン工員の高齢化の流れは止められません。
工房では現在12人の専属工員で縫製しております。その中には20代の女性や弊社フィリピン工場からの研修生と様々な人員で構成されています。弊社として未来へ向けての人材育成も視野に入れ、若い人や弊社海外工場への技術の還元も出来るような体制を整えました。
仕上げ
多種多様の生地を取り扱っている中で、スチームを当てる時間が異なっていきます。
目飛び・縫製不良が無いかを見極める技量を持ったベテラン職人が確認しながら仕上げ作業は行われています。
検品・検針・出荷
検品→ヘッダー・とじ・ラベル付け・袋入れ→検針→箱入れ→出荷この流れを徹底し各店へ出荷しています。