サンエースホールディングス株式会社 飯田岩崎工場


飯田工場
工場概要
〒395-0151 長野県飯田市北方177-3
TEL:0265-49-4170   FAX:0265-49-4172
設立:1919年 従業員数15名 2015年8月現在
建物面積:300坪 土地面積:1,500坪
生産品目:ベルト・革小物・レザーバッグなど
年間生産数:180,000本 ※ベルト・革小物
出荷先:日本・中国・アジア諸国・欧米・南アフリカ
長野県飯田市
人口 : 104,261人 ※2015年8月末
素材の保管
タンナーから入荷した革を色、傷の品質確認し、大きさを含めた検品を1枚ずつおこないます。デシ・色・枚数を在庫表へ入力し、国内では珍しい革素材に負担をかけない平積み保管場所へ保管。入荷時に丸められた革もこの保管方法により、丸まった癖がとれ製品の品質を保っています。特に厚地革などの重量革では品質保持、作業効率において重要になります。
豊富な革素材
飯田岩﨑では国内タンナーと連携しオリジナルの革を開発してきました。特に厚地革では、栃木レザーとの取り組みで開発したJTR(カラーオイルレザー)については、カジュアル業界のシェアを席巻しました。この様な他社では取り扱いの出来ない革をオリジナルで開発し、流通出来るのは飯田岩崎ならではの特長です。これからも海外を含めたタンナーとの取り組みで常に新しい素材を提案していきます。
コバ加工(1) 磨き
ベルトの場合、帯状に裁断して切っただけの状態に天然の布糊(ふのり)を塗り、丁寧にガラス板を使い手で磨いていきます。革の状態や鞣しの違いを職人が判断し布糊の量や磨き方を変えています。この下地づくりがコバ加工の善し悪しを決めます。
コバ加工(2) 色づけ
磨き工程の後、染料や顔料などをスポンジを用いて塗っていくのですが、丸い形状の断面のコバなどはコバ以外に塗料がつかない様に帯を傾けながら繊細に色づけをする技術を職人は求められています。また、何種類ものコバの形状があるため、豊富な経験や技量が必要な作業です。
空太鼓・水浸け太鼓
タンナーで鞣しや染色などで使用している回転する太鼓に革や裁断した帯などを太鼓に入れ、革の繊維を揉みほぐし柔らかくします。また、使い込んだようにするダメージ加工も太鼓を使ってシワや捻れ、アタリなどを出します。ダメージ加工の際には、革を水に浸けたり、浸けずに水無し(空太鼓)でおこない、仕上がりの際の表情を変化させていきます。どれくらいの時間行なうかも重要になってくる為、豊富なデータやサンプル時の試験など独自のノウハウで希望の仕上がりに近づけていきます。
バフ加工
通称、焦がしワックスと呼ばれる特殊なワックスとバフィングマシン(回転ブラシ)で革を使い込んだかの様なアタリ感を表現できます。タンニン系の革はもちろんの事、クローム系の鞣し革や顔料系の塗料にもアタリ感をだせる為、とても需要の多い加工です。太鼓加工などと組み合わせて、より高度なエイジング加工も実現できます。
染色 手染め
主に染料を使用した手染め加工。スプレーの色吹きと違い、均一に塗る事はむずかしいのですが、色の濃淡や手染めならではの細かい表現力が魅力です。基本的にはスポンジを用いて塗る事が多いのですが、道具を変える事により様々な加工の可能性を秘めている所も特長のひとつで、手作業の温もりを感じられる加工です。
色吹き ハンドスプレー
染料、顔料を用いてヌメ革への色付けが出来ます。自社工場内で様々な色ををつけられる事から多色展開であっても小ロットが可能になります。また、裁断前の革だけではなく、裁断物にも色を付けることが出来るため、部分的に色を付ける事やグラデーションも可能です。